新型コロナウィルスが蔓延して以降、多くの人がそうであるように私も家で仕事をすることが増えた。最初は快適に思われたが、時間が経つにつれて身体に不調が表れはじめ、精神的にも塞ぎ込むようになっていった。私はある日家を飛び出して海岸に向かった。そこは信じられないくらい美しい景色で風は澄んでいた。
これは我々のチームの一人の体験だが、誰もが彼の感動を身近に感じた。
今回の作品“NATURE”は、このような自然への原始的な感動に基づいて制作されている。自然はデジタル化が進む現代に生きる人間の五感を揺さぶり、理想郷がまさにその中にあることを教えてくれる。我々はこの数分間の作品を、自然に出会う感動を描いた物語にする。始まりは暗く、閉鎖的な時間を描き、その後に自然との対話を描く。音楽には自然の音を取り入れ、極力デジタルを使わない表現にする。
舞台となるメッス サンテチエンヌ大聖堂はフランスで最も多くのステンドグラスを持ち、それらは自然の光を取り込み美しく調和している。我々の作品もまた自然の一部であるかのように、この大聖堂と調和するものでありたい。


