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THE GATE は旧奈良監獄(現・奈良少年刑務所)で発表した作品である。この建築が監獄という状態で存在する最後のインスタレーションとなった。旧奈良監獄は見張台を中心に放射状に収容棟を配置した「ハビランド・システム」が採用されており、この作品は、すべての収容棟を一望できる中央監視所で発表された。
この建物が“刑務所である”という特殊な状況であることを鑑み、直接的な表現ではなく抽象的なイメージを主に用いている。また建築の構造を活かし、80mを越す収容棟の廊下に向けてレーザー光を投射する場面がある。光線は歪みやブレを孕み、それはこの建物が晒された時代の変遷や罪による苦悩を彷彿とさせるが、それでもなお一つの方向を指し示し、未来への希望を描き出す。
旧奈良監獄は1908年に竣工した、山下啓次郎設計による「明治の五大監獄」の一つ。ほぼ当時のまま現存する唯一の刑務所である。残念ながら耐久性の問題により、2017年に重要文化財に指定されると同時に3月31日の廃庁(閉鎖)が決定した。2020年にはホテルとしての再建が計画されている。

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