Open DMX USB をMac OSX (10.11.6) Resolume Arena 5 で有効にする方法

24.02.17

 

ENTTECのOpen DMX USBなど、FTDIのRS485通信を行うチップセットを利用したOpen DMX to USBデバイスは、簡単にはMacでは動かない?みたいなのですが、FTDIのサイトをよく見て、マニュアル通りにMac OS にインストールしたら成功したので、ここにその方法を書いておきます。

僕が通信に利用したかったデバイスは中国製のUSB to RS485通信デバイスです。
このデバイスはFTDI FT232RLチップを積んでおり、かつ150円と破格だったのです。アリババで購入。

さて、本題ですが、Open DMX USBドライバのインストールチュートリアルなどはけっこう存在しているのですが、どこを見回ってもプログラムを書いたことある人などにはわかりやすくても、正直安いからこのデバイスを購入した、にわかユーザーにはわからんことだらけだったということもあり、、できるだけ細かく書いておきます。途中で挫折したらもう諦めてDMX USB Proを買うことを強くお勧めします。

注:画像はクリックで拡大

1:USBで通信しているのに、Resolume Arena 5 のDMX接続機器一覧にデバイスが存在しないことを確認してアプリ終了

INTRO copy

2:FTDIのサイトで、対応したVCPD2XXとD2XXHelperドライバをダウンロード

STTEP_01 copy

STTEP_02 copy

3:ダウンロードしたVCP(FTDIUSBSerialDriver_v2_3)のインストール

STTEP_03 copy

4:FTDIUSBSerialDriverインストール先の確認
HDD直下の ライブラリ/Extensions の中にFTDIUSBSerialDriver.kextがあることを確認。
消したい時はゴミ箱へ。

STTEP_04 copy

5:同様にD2xxHelper_v2.0.0をインストール
HDD直下の ライブラリ/Extensions の中にD2xxHelper.kextがあることを確認。
消したい時はゴミ箱へ。

STTEP_05 copy

6:D2XX1.2.2.dmgをダブルクリックして、中身を表示
すると、フォルダが見えるので、D2XXというフォルダをデスクトップにドラッグアンドドロップでコピー。

STTEP_06 copy

7:デスクトップのD2XXの中身を確認

STTEP_07 copy

8:Finderのツールバーから移動/フォルダへ移動を選択

STTEP_08 copy

9:フォルダの場所を入力に『/usr/local』と入力

STTEP_09 copy

10:隠しフォルダが展開され、localの中身が見えるので、その中のlibフォルダの中身を見る

STTEP_10 copy

11:アプリケーション/ユーティリティ/ターミナルを起動

STTEP_11 copy

12:libのコピーフォルダを作るプログラムを書く
ターミナルに

sudo mkdir -p /usr/local/lib@

と入力してエンター。コピペ可。
パスワードを要求されるので、いつものユーザーパスワードを入力してエンター。

STTEP_12 copy

13:デスクトップにあるD2XXの中身をlibにコピーするプログラムを書く
ターミナルに

sudo cp Desktop/D2XX/bin/10.5-10.7/libftd2xx.1.2.2.dylib /usr/local/lib/libftd2xx.1.2.2.dylib@

と入力してエンター。すると、libの中にlibftd2xx.1.2.2.dylibがlibftd2xx.1.2.2.dylib@という名前でコピーされたのがわかります。

STTEP_13 copy

14:libの中にあるlibftd2xx.1.2.2.dylib@のシンボリックリンクを作るプログラムを書く
ターミナルに

sudo ln -sf /usr/local/lib/10.5-10.7/libftd2xx.1.2.2.dylib /usr/local/lib/libftd2xx.dylib@

と入力してエンター。すると、libの中にlibftd2xx.dylib@という名前で作られたのがわかります。

STTEP_14 copy

15:全部終了してOS再起動

16:再度Resolume Arena 5 を起動して、DMX接続機器一覧にデバイスが存在することを確認

OUTRO copy

17:終了

自己流のとこがあるので、これで正しいかわかりませんが、とりあえず動いたので良しとします。
ちなみに、ENTTECのDMX USB ProMad Mapperで使う場合はD2XXが邪魔になることがある様です。その時は削除して再起動してみてください。また、2017.02.24現在はMillumin V2.0ではOpen DMX USBは使用できない様です。

何か質問があればメールでは無く、Facebookページののタイムラインに書き込んでください。
以上です。

13.03.17追記:デスクトップにD2XXフォルダがないと認識されないっぽいです。または、再インストール。

21.04.17追記:D2XXとD2XXヘルパー+FTDIのインストールで認識はされるが、結局再起動を繰り返す上に安定した送信ができない模様。Rezoのフォーラムにもあったが、USB系の出力は安定しないからやめたいんだとか。というわけでOpen DMX USBはRezoでは使えないっぽい。。こんな終わり方でごめんなさい。。

22.04.17追記:結局Rezoは諦めて、FTDIはアンインストールし、D2XXとD2XXヘルパーとmillumin2 beta(2.18)のArtnetとQLC+の出入力設定とPassthroughチェックの組み合わせでやりたいことはできたので、詳細はまた今度。Thanks millumin2!
ちなみに、2週間前にOpen DMXサポートして欲しいとフォーラムに書き込んだら今後のバージョンでサポートしてくれるみたい。milluminの対応力恐るべし。。

MAPPING CAMP – 2 DAY PROJECTION MAPPING WORKSHOP

10.06.16

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bunner4

3D/2Dのプロジェクションマッピング制作のワークショップを2日間にわたって開催いたします。
FLIGHTGRAFは、その講師を務めさせていただくことになりました。

このワークショップは、今年新潟で開催される 第5回 プロジェクションマッピング国際コンペの建物(新潟市歴史博物館)のフォーマットを使い、プロジェクションマッピングの観点から、制作方法など、実践的に行います。使用ソフトは、Cinema4D(StudioR17推奨)とAfter Effects(CS6以上推奨)です。参加は個人、又はグループでも可能ですので、グループでの参加の場合はその旨明記願います。

*3D/2Dフォーマットはこのワークショップ内にて先行で配布致します。


【1日目/AM】
●制作したいイメージをまず絵コンテに起こし、映像の流れを決めていきます

【1日目/PM】
●プレゼンと、制作手順についての考察
●出た案の制作方法をC4D/AEで解決する為のワークショップを即興で行います
●映像制作の実践と、簡易投影オブジェクトの制作


【2日目/AM】
●映像制作と最終調整

【2日目/PM】
●簡易模型へのマッピング
●プレゼンと好評

 

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●日時 :<2日間>
第1日目 6月25日(土) 11:00 ~ 21:00以降(自由解散)
第2日目 6月26日(日) 09:00 ~ 15:00
●場所:(一財)プロジェクションマッピング協会 事務局+ギャラリー
渋谷区桜丘町29-35 渋谷Dマンション501 (渋谷駅より徒歩約5分)
●講師:冨吉剣人(FLIGHTGRAF)
●定員:先着15名程度
●受講料 : 一般:¥24,000  学生 / PMAJ会員:¥16,000
※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お申込み・お問合せ】
以下の内容を添えて info@projection-mapping.jp まで、お申し込みください。
・氏名
・電話番号
・職業、学校
・年齢
・これまでの経験

【依頼事項】
・ノートPC(Win Mac 可)インテルCore i 以上のCPUを有するPCをご持参ください。
・Cinema4D(できれば最新版)をインストール(デモ版でOK)して、ご参加ください
http://www.maxon.net/…/prod…/demo-version/download-form.html
・Adobe After Effects (CS6以上)を使用します。バージョンが古い方は、以下より体験版をダウンロードをしてみてください。
※After Effects CC 体験版申し込み
https://creative.adobe.com/products/download/aftereffects…

主催:(一財)プロジェクションマッピング協会

CGや映像を作る為にはMacとPCどちらが良い?

28.10.15

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macORpc

こんにちはFLIGHTGRAFです。

最近よくCinema 4DやAfter Effectsを始めたいという学生さんから、どちらを買った方が良いか質問を受けるので、ここにできるだけ簡単に、分りやすく書いておこうと思います。まず単刀直入に申し上げますと、現行(2015/10/28日現在)ですと、PCの1択で、かつラップトップではなく、組み立てられるデスクトップが良いです。そして更にそのPCには『NVIDIA』というメーカーのGPU(グラフィックカード)を搭載しているかどうかという事が重要になってきます。有名なAdobeや、その他CGソフトのほぼ全てがNVIDIAをサポートしているという事をまず頭に入れておきましょう。そんなことを言うと、『Macでは映像ソフトが使えないの!?』なんて思うかもしれませんが、もちろん使えます。『使える』というだけで、実用かと言われると『?』になります。

 

【必要最低構成】

Processor(CPU):Intel Core i5以上

Graphics(GPU):NVIDIA社製

Memory:16G以上

Storage:SSDは高くて高速。HDDは安いけど低速。映像業界では1プロジェクト100Gとか当たり前に行くので、本体をSSDにして、外付けHDDを利用するのがベストです。

それ以外は最近微差なので、気に入った物で良いと思います。

 

それでもMacっぽいかっこいいのが欲しい!という外見だけでMacが欲しい人には残念な内容かもしれないですが、『Razer Blade』のラップトップがほぼ 黒いMac Book Proなので、それで良いと思います。

Razer Blade:http://www.razerzone.com/gaming-systems/razer-blade

 

【以下なぜPC1択なのか?というタワゴト。読みたい人だけ読んで下さい】

グラフィックやデザイン業界はやっぱりMacですよね!事務作業はWindowsというイメージがありますが、、なんてよく耳にするのですが、以前はそうだったかもしれません。ですが、最近は事情も変わってきており、少し違うんです。

Appleは2015年より全てのグラフィックカードを『AMD』という会社の物に切り替え、画像処理方式に『CUDA』ではなく、『OpenCL』を採用しました。これにより、多くの映像ツールが100%以上の力を発揮する事ができなくなっています。恐らく全てをできるだけ自社開発している物に切り替えたいという思いもあるんだと思います。

 

さて、Appleが『OpenCL』を採用したことにより、何が変わったのかというと、実は多くの映像/デザインツールが『NVIDIA』が提供する『CUDA』を採用しており、『AMD』が提供する『OpenCL』を採用していないという事実があります。これはとても重要な事で、この事が実際の作業スピードに直に影響してきます。例えば、CG業界で有名なVrayというレンダリングソフトもCUDAをサポートしており、それ以外の環境ではあまり効果を発揮してくれません。また、Adobeで有名な映像ソフトAfter EffectsもGPU高速処理にはCUDAしかサポートしておらず、プレビュー速度等に影響してきます。

 

ではCUDAが使えないとどうなるのか。Macの場合はCUDAが使えないので、仕方なくProcessor(CPU)やMemoryを使って描画したり、計算したりします。ですが、作業時間ベースで言えばCUDAには到底かなう様なスピードではありません。分りやすい例としてCinama4Dで有名なプラグインのTurbulenceFDがCPUとGPUで計算している比較テストのリンクを貼ります。

TurbulenceFD CPU vs. GPU – Fluid Simulation:https://vimeo.com/34888727

 

ご覧の通り、速度ベースでだいぶ違いが出ている事に気がつくと思います。これは全てのCUDAをサポートするソフトウエアにおいても言えるので、始めにCUDAを採用しているPC1択だと言った事を少しはご理解いただけましたでしょうか?

 

【CGを始めるならCPUも重要!!】

これまで、NVIDIAのCUDAが大切!とづらづら書きましたが、CGを始めるならProcessor(CPU)も重要になってきます。というのも、今私たちが見ているこの画面の画像処理にはGPUが使われています。ですが、3DCGを画像計算するレンダリングという作業ではほとんどCPUしか使われません。ですので、CPUのコア数や処理速度(GHz)がとても重要な要素になってきます。例えば、僕のつくるプロジェクションマッピング映像で30秒の物では、計算が軽くなる様に工夫しても計算開始から終了まで1〜2日かかります(8K映像 3Ghz 8core Xeon 1機で計算)。どこかの知恵袋でMac Book Airで十分だ!などと書いている方がいらっしゃいましたが、恐らく実用ベースでは無く、あくまで趣味ベースでの見解だと思いますので、決してお勧めしません。

 

【CPUがそれほど重要ではない場合も】

実はそれほど重要にならないケースもあります。例えば、FurryballOctane RenderはGPUを利用したレンダリングソフトウエアなので、レンダリングをGPUに頼るならこういった方法もあるという事も頭に入れておいて下さい。ですがその場合はさんざん申し上げている様に『NVIDIA』のGPU(グラフィックカード)を搭載しているかどうかという事が重要になってきますので、購入の際は注意が必要です。

※FurryballはwinOSのみ。Octane RenderはAMDのサポートも始めましたが、まだ使ってないので分りません。

 

以上にあげた様に、Macでは不利な事が多く、現状映像で得する事と言えば映像コーデックのApple ProResが、なんか良いかなーぐらいです。かく言う僕は Mac Pro 2013 ユーザーなのですが、もちろんWinも使ってます。Mac Proの方は、アプリケーションの内部ファイルのプログラムをいじったりして騙し騙し使っていますが、あまりお勧めできません。ですので、そろそろMacをNvidiaのグラフィックカードで自作しようと企んでいる所ですが、こんなこと言うとWin買えって言われそうですね。でも不便な方が楽しかったりして。

osx86:http://wiki.osx86project.org/wiki/index.php/Main_Page

tonymacx86:http://wiki.osx86project.org/wiki/index.php/Main_Page

 

以上、参考にしていただければ嬉しいです。